初めまして株式会社ほその代表取締役細野真一です。
ご挨拶の前に簡単に履物・スリッパの歴史を語らさせていただき
ます。
履物が、いつの時代にどのような状況で生まれてきたのか特定す
ることは非常に難しい。
旧約聖書で語られているモーセでさえサンダルを履いて描かれて
いる。
また、アジアで言えば中国西部・タクラマカン砂漠から発見され
たミイラが革の靴を履いて発見をされた。
この様なことから履物の歴史は人類の歴史でもあるとさえ言えるのではないか。
履物は社会環境や流行などに対応して、素材等が変化していく。
また、気候や暮らしを豊かにする人間の知恵によって形に表したものであると考えられる。
今日私達がスリッパと言われ思い描く履物は、明治初頭に生まれた。
激動の幕末を経て開国した日本に多くの西洋人が訪れたのだが、文化の違いで室内で靴を脱ぐ習慣
の無い彼らは土足で室内へ入り込む問題が発生した。
その習慣の差を解決するため当時東京の仕立て職人だった徳野利三郎氏が1907年に発案した上履
きが、現在のスリッパの原型であると言われている。
初めてスリッパがこの世に生まれてから約60年を経過した昭和5年、大阪で細野商店として創業を
し早90年。
祖父、父、私と三代続いてまいりました会社を時代の波に取り残されることなく、携わる全ての老
若男女の方々とお互い良き関係を気付けることをモットーとして邁進して行きたいと考えていま
す。